楠本質店

楠本質店

会社案内

 

株式会社楠本 代表 美馬 裕
株式会社楠本 代表 美馬 裕
 私は、どんなに大きな企業であっても、又、どんなに小さな個人商店であっても、人に必要とされるものでなければならないと思っています。世の中の人に必要とされる事、社会に貢献できる事、多くの方々に「あってよかった」と思っていただける事、そういった会社を創っていきたい。それが、私が商人として思う一番大切な基本理念になります。
 
 質屋の歴史はとても古く、創業60年になる当店とは比べるべくもありません。近年の質屋は、質業のみならず、買取需要の高まりにより、その分野においても長い間、信用を得て発展してまいりました。最近では、派手な看板、広告を掲げた買取専門店をよく見掛けます。地金製品の急激な高騰を受け、正当な査定額を提示しなくても、何も知らない消費者にとって驚く金額が提示され、売り買いが成立するからです。地金の高騰以前より、買い取り需要は、十分にあったはずなのに、何故、一昔前まで、買い取り専門店なるものをあまり見かけなかったのでしょうか。それは、長い間、買い取り部門でも、質屋が消費者の信用を得てきたからではないかと思っています。
 買取業には、とても難しい一面があります。売る側のお客様にとっては、当然の如く、出来るだけ高値で売りたいと思いますし、買い手側にしてみれば、出来るだけ安く買えば、それだけ利益が増えるわけですから、安く買おうとします。つまり、お互いの思惑が相反している業種になるのです。この事が、会社の利益を追求するあまり、品物にたいして、正しい評価(査定)が出来ない専門店が現在でも多くみられる一因になっているものと私は考えています。
 しかし、質屋は違います。質屋というのは、元来、お金を貸すために、品物を鑑定し査定してまいりました。利息(質料)が主な収入の質屋側にしてみれば、品物の価値内で、出来るだけ高値の査定をしなければ、利息の収入が減ってしまいます。要するに質屋はその商売の性格上、査定額を「げそる」事が出来ないのです。そういった質屋の性質は、何百年という質屋の長い歴史を経て、現代の質屋にも受け継がれており、買取りの査定であっても、質預かりの同様の姿勢で、査定する事が出来るのです。ですから、いつの時代でも、品物に対して正しい評価(鑑定・査定)をすることができ、長い間、買取の分野においても、消費者に信用され、評価されてきたのだと、私は、思っています。
 長々と、質屋の買取についてお話をしてまいりましたが、一例をあげて、少し当店の紹介を致しましょう。当店のスタッフ、又、私自身も不要になる品物があります。私自身は、当然のことながら当店に売却いたしますが、各々のスタッフも当店に売却しているようです。当たり前の事ですが、何処に売却しようが、何の制約も無い、スタッフ達が当店に売るという事は、一番高く売る事が出来るからでしょう。ただし、スタッフだから、社長だからといって査定額が変わるわけではありません。一般のお客様が売りにご来店いただいても、同じ品物であれば、当店の査定額は一切変わりません。
 スタッフが売っても、社長が私物を売っても、何回も取引がある常連様が売っていただいても、初めてご来店いただいたお客様が売っていただいても、当店の買取り査定額は、変わらないのです。ほんの一例ですが、私の創りたい店、楠本質店というのは、こういった店です。